円柱形状(配管、パイプなど)周りの放熱、冷却計算(2009年5月19日公開分)
2010-07-15
前回のエントリー で、ニュートンの冷却法則の説明をしましたが、
式中の h の説明を今回はしようと思います。
すでに述べたように、流体が接する物体形状によって多種多様に変化する
h(熱伝達係数、境膜伝熱係数) ですが、
たとえば円柱形状の物体に直角に風や、水が吹きつけられ表面から熱を奪う場合、以下の式が適用できます。
この式を使いこなせば、
「ある温度で配管に入った流体が、何度になって出てくるか?」
みたいな計算が可能になります。
左辺一番左上にあるhバーが、円中周囲全体で平均した、平均熱伝達率です。
ご想像できるかと思いますが、流体がぶつかる点(よどみ点といいます。)が一番熱伝達率が 高く(一番熱をうばう)、周全体で熱伝達率が変化するので、工学計算では簡易的に周全体で平均した値が使われます。
さて、上記のhですが、さらにいろんな変数が現れています。。。
これら変数の説明はまた次回に。。。